みなさんこんにちは現役医大生のまなです。年度末に近づき、進級試験や国家試験対策、CBT・OSCEなどの勉強に忙しい時期ですね。私もその一人です。
実は、コロナ禍をきっかけに資産運用に興味を持ち、少しずつ貯金を投資を充て始めました。そんな中、はじてめて購入したSPYD(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)を旧NISA運用期間終了に伴い売却しました。今回はその売却理由と結果を振り返ってみます。
資産運用を始めたきっかけ
「医者は高給取り」と言わがちですが医師になってからも資産形成は必要です。医療業界の激務を考えると、学生時代に少しでも運用の経験を積むことは大きな価値があります。時間はあっても資金が限られている学生のうちに「お金について学ぶ」意識が生まれたのは、コロナ禍の収穫のひとつです。
投資結果:SPYD売却で得られたリターン
今回の投資では、約32ドルで9株購入し、45.49ドルで売却。約40%のリターンが得られました。また、保有期間中の分配金も含めると、トータルリターンは約59.2%に。コロナ禍からの景気回復の恩恵もありましたが、分配金を受け取りながら投資を続けられた点も、初めての投資体験としてはとても良かったです。
私の投資戦略:インデックス高配当株投資の理由
医学生として本業に集中するため、私はインデックス高配当株投資をメインとしています。個別株の分析や頻繁な売買に時間を割くのは難しいため、ETFの分散投資で効率よく運用できる点が魅力です。インデックス投資はリスクは抑えつつも安定したリターンを期待でき、医師として働きながらも続けやすいと感じています。
高配当株に投資しているのも、「資産を増やすこと」だけでなく、日常生活にゆとりをもたらすため。収入の一部を投資で補填しながら、日々の生活や趣味にもバランスよく楽しむことを目指しています。
SPYDとは?
SPYD(SPDRポートフォリオS&P 500ハイディビデンドETF)は、S&P 500指数に含まれる米国企業のうち、高配当銘柄を中心に投資するETFです。運用するのは資産運用会社であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズで、配当収入を重視したポートフォリオを構成する点で人気があります。SPYDの特徴として、以下のようなポイントが挙げられます:
配当利回りの高さ
通常のS&P 500に比べて高い利回りを提供し、安定的なインカムゲインを狙える点が魅力です。配当利回りは市場の状況によって変動しますが、4〜5%前後の水準で推移することが多いです。
銘柄の分散
S&P 500ハイディビデンド指数をベースに構成されており、業種ごとに分散されたポートフォリオでリスクを抑えています。ただし、特定のセクター(不動産、エネルギー、金融など)に偏りやすい傾向もあるため、セクターリスクへの配慮が必要です。
株価変動
高配当銘柄の多くはディフェンシブ株であり、市場全体が下落する局面でも比較的安定していることが多いです。一方、金利上昇局面では配当株が売られやすくなる傾向があり、SPYDも影響を受けることがあります。
SPYDを売却した理由
今回私はNISA運用期間終了を期に売却を決意しました。放置しておけば自動的に特定口座に移され運用を続けることができました。
利益が出ていること、新NISAに移管することはできない点、大統領選によるリスクを加味した結果ここで売却し一度ポートフォリオを見直すことが必要だと考え売却に踏み切りました。
後に紹介するVYMやHDVだけでなく現在では投資信託である楽天SCHDなどの選択肢もありこれからの運用に対し非常に頭を悩ませていますがこれからも入金力をあげ投資を通じて人生をよりよくできたらと考えています。
他の高配当ETF(VYM、HDV)との比較
VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)とHDV(iShares 高配当株式ETF)は、どちらも高配当銘柄に投資するETFとして人気がありますが、いくつかのポイントで違いがあり、投資目的によって選択が変わります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
配当利回りと構成銘柄
- VYM:S&P 500から安定した配当を支払う大型株を選定し、米国の高配当銘柄を中心に構成しています。セクターも幅広く分散されており、特定の業種に偏らず安定性が特徴。利回りは比較的高く、3%台前半が目安です。
- HDV:米国の「モーニングスター・ディフェンシブ・スーパーディビデンド」インデックスを基にしたポートフォリオで、収益が安定していると評価された企業に絞って構成されています。エネルギーやヘルスケアの割合が高めで、VYMに比べてディフェンシブな銘柄が多い傾向があります。利回りは約3%後半になることが多いです。
セクター分散
- VYMはセクターが広く分散されており、金融やヘルスケア、消費財、テクノロジーなどに均等に分散しています。安定的な成長と配当を目指したい投資家には向いています。
- HDVはエネルギーやヘルスケアセクターの割合が高く、ディフェンシブなセクターに集中しているため、安定性を重視する投資家に好まれますが、セクターリスクもあるので、市場の状況によってはVYMよりもパフォーマンスが異なることがあります。
経費率
- VYMの経費率は0.06%と、業界でも非常に低い水準に設定されています。
- HDVも低コストではありますが、0.08%でVYMより若干高くなっています。
リターン
- VYMはS&P 500に連動するため、米国全体の経済成長に影響を受けやすい一方で、成長を見込みつつ安定した配当も期待できます。
- HDVは比較的リスクを抑えた銘柄構成で、特に市場が不安定なときには比較的強いパフォーマンスを発揮する傾向があります。
向いている投資スタイル
- VYM:長期投資に向いており、米国全体の成長を取り入れながら安定した配当を得たい方に適しています。
- HDV:安定的な収益を重視し、配当を増やすことを主目的とする投資家や、特にディフェンシブなポートフォリオを求める方に向いています。
VYMとHDVはどちらも高配当を重視していますが、構成銘柄やセクター、配当利回りが異なるため、自分のリスク許容度や投資目的に合わせて選択するのがポイントです。
まとめと今後について
今回は、初めての投資で購入したSPYDを売却した経験をもとに、医学生としての資産運用の一歩を振り返ってみました。忙しい学生生活でも少額から始められるインデックス投資やETFの魅力が伝われば嬉しいです。卒業旅行の資金作りに積み立てNISAを活用した経験も、今後記事にしていく予定です。資産運用が、皆さんの生活に少しでもゆとりをもたらすきっかけになればと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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